2008.7
梅雨が明けてからも、しばらく不安定な毎日でした。
富士山はご機嫌斜めで一向に姿を見せてくれませんでした。
そして、突然やってきたのです。
日本の遥か西方に大きな台風、そして列島の真ん中には梅雨もどきの崩れ前線。
なにやら不穏な気圧配置。
そして、それは日が傾き始めた頃から一気に始まりました。
各地に突風・大雨の傷跡を残しながら。
今回は場所を選んでいる暇がありませんでした。日没後に突然染まり始めたのです。
愛鷹山の陰になり、お情け程度に頭を出しています。
まるでお日さまが輝いているかと錯覚してしまいます。
赤くなったり黒くなったりオレンジになったり忙しいです。
ホタテ貝風の雲がやってきました。
まるで何かに追われているかのように流れていきます。 口の長い何かにです。
まるでワニ? 暗闇が迫ります。 急速に色が薄くなり始めます。
雲の形は面白い。なんにでも連想してしまいます。ワニは遠ざかります。
今度はスネイクですね。
暗闇が広がると家々の灯かりが輝き始めます。大きな長い光芒を発しながら。
私は暗闇に浮かぶ光の輝きが大好きです。 暮れ行く一日の向こうに明日がやってくる。
まろやかな雲の流れが山頂を包む。白いベールで優しく撫でていく。
・・・つづく
トップページヘ トップ2008へ